セッション
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遊びの中に学びがある 前田 敦司 氏
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司会者:今日のキーワードは「面白い」。若い人が帰りたくても働くところがない、やりたい仕事がないとよく言われますが、平田オリザさんは、そうではなくて田舎には面白いものがないのではないかとおっしゃいます。仕事がないのではなく、面白くないと。でも、実は面白いことがいっぱいあっても気づいていないだけかもしれません。今日は但馬を舞台に面白いことをやっている人の話を皆さんとシェアして足元の面白いことを見つけられたらと思います。
僕自身、自然の中で体を使って遊び、大きくなりました。そして都会に出て神鍋の素晴らしさを再認識し、帰ってきました。今は日々真剣に遊んでいます。 生まれたときから父の作ったログハウスに住んでいました。何でも自分で作ってしまう父の影響は大きく、自然はすごく近い存在でした。同世代で自然遊びをする子はほとんどいませんでしたが、川でキャンプ、竹やぶで忍者ごっこ、岩登りなどして遊びました。薪ストーブの薪割りなども。
23歳のとき、東京支店の立ち上げを経験させてもらいました。頑張れば頑張るだけ成果が出て面白かった。そこで3.11に遭遇。連絡がつかない、生きているかどうかもわからないなか帰宅。人は突然死ぬとわかりました。こればかりは避けられない。繁華街にいては地上にも出られない。どうせ死ぬなら故郷で。お金じゃないなと思って帰ってきました。 → 次のページ
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