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和食の成り立ちと特徴  谷 晃 氏
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野村美術館におりまして、肩書きは館長ということになっていますが、本職は学芸員です。いろいろなことを調査研究して発表することが仕事です。大学の卒論で「茶の湯の始まり」について調べたことが始まりで、50年以上続けています。一般のお茶をやっている人たちとはスタンスが異なります。特に力を入れているのが高麗茶碗と茶会記です。茶会記は16世紀始めごろから現在に至るまで残っていますが、現在は近代の茶会記を中心に読み込んでいます。また江戸初期の金森宗和という茶人の研究は40年になります。

茶の湯は非常に広い範囲をカバーしており、東アジア、中近東、ヨーロッパの文物を取り入れています。茶の湯は、一言で言うと「日本文化の缶詰」です。茶の湯を学ぶことで日本文化を身につけることができます。茶の湯には、飲食を伴う世界でも唯一の芸能という側面があります。飲み、食べることも大きな要素ということで、今日は和食についてお話します。

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