TAJIMA
CONNECTION
パスワードを忘れた方
セッション
若者を地方に呼ぶ方法  辻 隆 氏
ページ : 12345
2

(主催者)お話に入っていただくにあたって、私の方から質問させていただきます。辻さんは、小学校のころに目覚めたとおっしゃいます。それは、女の子にモテるためだったとか?そして、高校のときにある決心をされたそうです。そのあたりの話からぜひお聞かせいただきたいと思います。

■スキー業界の大ボラ吹き

(辻さん)こんばんは。上郷の辻です。私は反応を見ながら話を作るので、プロジェクターを使わずに書きながらお話させていただきます。

小3のときに鏡を見ました。この顔ではモテそうにない。中高でバラ色の青春を送るためには、スポーツだ!ということで、バレーボール部に入りました。ところが、レギュラーになれません。スポーツではモテないことがわかりましたので、次は勉強に励んで豊高に入りました。理数コースの1期生です。ところが、成績は45人のクラスで44~5番。勉強でもモテません。16歳のとき、芸能人か会社の社長になるしかないと思いました。

そして、13年間いろいろな失敗を重ねた末、29歳のときにクロスプロジェクトグループを作りました。日本の基幹産業になる会社をと思って作った会社です。

私はスキー業界では「大ボラ吹き」とよばれています。同じホラ吹きにソフトバンクの孫さんという方がおられます。孫さんは自分で実現されますが、私の場合、私がするわけではないけれど言ったことが実現されていきます。

たとえば、「日本のスキー業界から上場する会社が出る」と言っていました。斜陽産業のスキー業界から出るわけがないと思われていましたが、日本スキー場開発という会社が東証マザーズに上場しました。

また、「日本はアジアのNo.1スノーリゾートになる」とも言っていました。今年2月の来日客の一位は中国人の35万人でした。札幌の東急グループの1000室のホテルはほぼ中国人で満室。11月には予約で埋まっていました。現実にそんなことが起こっているのです。

「大ボラ吹きだが、あいつの言うことは実現するぞ」と言われていますが、私がホラを吹くと実力のあるところが着実に実行されるのです。

従業員に15年前に吹いたホラです。スキー業界で会社を作るとなると、夏はどうするかという問題があります。通年で雇用すると、冬のインストラクターに夏の仕事を作ることになります。今、どうでしょう?「山ガール」が流行っていますね?

10年前には「日本のスキー場のお客さんはファミリーが主体になる」と言いました。そのころは、8割のお客さんが若者でしたが、今はどうでしょう?

ということで、自分で実現するだけでなく、人を巻き込んで実現していく会社なのです。

© TAJIMA CONNECTION