TAJIMA
CONNECTION
パスワードを忘れた方
セッション
ページ : 12345
1

Local and Globalの可能性

「地方創生」は人口減少対策です。豊岡市の人口は82,250人ですが、このまま何もしなければ30%減ってしまいます。この量の破壊力は無視できません。目標を設定すること、そして減ってもなおも元気な街をという二段構えが地方創生です。

有配偶女性数100人あたりの出生数は22%増えています。1組の夫婦が持つ子供の数は増えているのに子供の数が減る。これは、女性の数が減っている、しかも未婚率も増えていることが原因です。高校卒業時に8割が外に出ますが、10代で失われた人口の40%しか帰ってきません。しかも未婚率も増えている。この繰り返しで人口減少が起きています。

なぜこれほどまでに帰ってこないのか。社会的・経済的・文化的に「貧しい地方」と「豊かな都市」という強烈なイメージがあります。地方は貧しくてつまんない。閉鎖的でチャンスも出番もないと。男性は半分帰ってきていますが、女性は落ちています。豊岡は若い女性に選ばれていないことが数字で見て取れます。「若い女性に好まれない自治体は滅びる」と平田オリザさんも言っています。

町が女性に期待していませんでした。期待をされていないところに帰っては来ません。ちゃんと期待をしているという町をつくっていかないといけません。
また、地方に暮らすことの価値そのものが選ばれていない。つまり、やるべきことは「地方で暮らす価値」の創造です。これが、地方創生の「創生」に込められた意味です。

豊岡市の旗印は、「小さな世界都市 ~Local and Global City~」。人口規模は小さくても世界の人々から尊敬され、尊重される町という意味です。このような町はヨーロッパにはいくらでもあります。グローバル化の進展で世界中が急速に同じ顔になりつつあるということは、「固有なもの」が輝くチャンスです。また、世界が急速に小さくなっています。つまり、小さな町でも直接世界とコンタクトを取ることができる。このような中で、世界に通用する「ローカル」を磨く必要があります。

「小さな世界都市」は人口減少対策の柱だけではありません。豊岡市は、12年かけて豊岡を小さな世界都市にするための基本構想を策定しました。人口減少、グローバル化、AIの台頭などの荒波を乗り切る旗印が「小さな世界都市」です。6つの推進力でもって小さな世界都市を目指します。

© TAJIMA CONNECTION