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若者が創る町、私が住みたい町  山添 藤真 氏
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まちをつくっていく上で大変重要なのは人材育成。まちを上げて知性を育み、それを行動に移していく人材を作っていきたいと考え、与謝野未来大学づくりを行っている。今年度は試行的に多種多様な人材育成プログラムを実施。30~40代の女性参画が多く、新たな事業展開をしていこうという意欲のある方がたくさんおられることがわかった。人材育成事業のプラットフォームとして、老朽化が進んでいた「母と子どものセンター」を改築中。施設で使用されるカーテンや家具には地元のテキスタイルを使うなど、織物を活用している。

産業と個性がリンクするエリアとしてまちづくりしているのが、阿蘇ベイエリア。天橋立の内海にあたる阿蘇海の周辺を阿蘇ベイエリアとして位置づけている。計画にあたっては、建築家の隈研吾さんと協働。地域の素材で空間を作るというポリシーや織物を建築化したいという思いを知り、与謝野町に招聘した。

私たちの子どものころの阿蘇海は、野田川から流れ込む生活排水などで、決して入ってくれるなというぐらい水質、環境が悪かった。環境意識が向上するにつれ、環境が改善されてきているが、いまなお、「入るなキケン」という立て札や二重柵がある。社会の脆弱化や行政の責任回避のため、過度に人を遠ざけていたと思われるが、改めて阿蘇海で遊ぼうと考えた。

阿蘇シーサイドパークの活用についても検討。法律や条例の規制のため、自由な使い方ができず、公共空間のうまい使い方がなされていなかった。日常的にいろんな人たちが集うと、もっと違った交流の仕方、人の出会いができるのではないか。こうした機会を積極的に提供していきたい。

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