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セッション
の~らから見えてくるもの  木村 尚子 氏
1.主催者あいさつ
2.今の活動に至るまで
3.「NPO法人ダーナ」から「の~ら」へ
4.「の~ら」から見えてきたもの(社会のこと)
5.「の~ら」から見えてきたもの(自分たちにできる小さなこと)
6.「の~ら」から見えてきたもの(みんな「人」で困っている)
1.  主催者あいさつ

みなさん、大変寒い中、但馬コネクションへようこそ。いよいよ、今年最後のセッションとなりました。すでに 19 回目、この場でお知り合いになられて、「やあ、久しぶり」なんて参加者の皆さん同士で会話が弾み、交流が活発になっているのを見ると、私たちスタッフもとてもうれしい気持ちになります。

但馬コネクションは、人と人がつながっていく「開かれた場」を目指しています。私たちが目指している「場」の方向性が間違っていないことを、第 16 回目のゲスト・平田オリザさんがズバリお話ししてくださいました(平田さんのお話は、個人的には特にうれしいものとなりました)。

19 回のセッションそれぞれの素晴らしいお話を、師走のいま、思い返しています。月に一度、いろんな分野からゲストをお迎えして開催できることを心から皆さんに感謝し、今日もこのようにおつきあいいただいている皆さんと共に喜びたいと思います。

さて、本日のゲストは、木村尚子さんです。木村さんのお話は、どうしても平田オリザさんのお話と関連づけてとらえてしまいます。グローバル化、徹底した市場主義、利便性の追求。そのための過酷な競争。マーケットの原理は、地方にこそ残酷に荒々しく働く。決められた道からちょっと外れると、もう戻る場所がどこにもなくなってしまう。居場所を失ってしまう。平田さんは文化の面から、私たちにそうお話ししてくださいました。現代の抱える「居場所の喪失」という課題に、地域に暮らしながら、地域の中で対峙しておられるのが木村さんです。

木村さんは大阪のお生まれで、縁があって但馬にやってこられました。いろんな「顔」を持っておられます。インターネット関連のマニュアル本の翻訳をされていたり、松岡正剛の主催する編集学校に東京まで通われたり、但馬学研究会に積極的に関わられたり、映像で但馬を発信する住民ディレクターの取り組みを試みられたり。

さて、前置きがあんまり長くなるのもなんですので、この後は木村さんご自身に説明していただくことにして、早速お話いただきましょうか。(拍手)

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